土葬に関連した俳句の例をまとめました。
土葬を含む俳句例
潺潺と冬泉あり土葬村/小澤實
日雷土葬の山に近づかず/森田智子
筍の尖見ゆ土葬墓域にて/品川鈴子
遺言のとほりに土葬霜柱/小室風詩
凡百の一つの土葬冬の木瘤/成田千空
秋桑や土葬の村へ谿づたひ/塩見朱千
花すみれ土葬部落の谷深く/高井北杜
苦竹の子土葬の塚を貫けり/荒井正隆
茎立や土葬の穴の深さ決る/石川桂郎
泣きながら土葬すべては鷹眼下/上村占
山霧走るほか気配なし土葬の上/伊丹公子
麦あらし止むまで母の土葬見る/萩原麦草
黄の濃くて土葬の山の女郎花/小島千架子
星飛んで土葬禁止の日本かな/マブソン青眼
われ死なば土葬となせや土筆野へ/福田甲子雄
土葬の祖父ただに平らか落葉して/平井さち子
鳥葬がいい土葬があたたかそうでいい/小暮洗葦
乾ききる土葬墓地から人間のまなこを嵌めて野良犬が来る/角宮悦子