歯型に関連した俳句の例をまとめました。
歯型を含む俳句例
桜餅歯型残して子は外に/河野弓子
鉛筆に残りし歯形卒業す/古屋/元
美しき栗鼠の歯型やーつ栗/前田普羅
ほきとをる下駄の歯形や霜柱/夏目漱石
人恋へば林檎の歯形さへ著く/川口重美
峡湾は暮しの歯型雪降り降る/佐藤鬼房
庭下駄に犬の歯型や地虫出づ/高城圭子
箱眼鏡父の歯型を噛みしむる/西田飄石
青林檎イブの歯型の明るさよ/仙田洋子
噛みとりし林檎の歯型雪しきる/加藤楸邨
少年よ物に歯型をのこす遊び/佐藤三保子
おとうとに鼠の歯型さるすべり/増田まさみ
どんぐりに栗鼠の歯型よ新月なり/村越化石
冬の喫泉コップの歯形は誰が歯形/宮坂静生
栗拾ふ栗鼠の歯型のつくものも/田中佳嵩枝
食べかけの柿の歯型もそのままに/石川文子
鵜が取りし鮎に二本の鵜の歯形/富森喜美子
林檎に子の小さき歯型ころがりをり/葭葉悦子