宮居に関連した俳句の例をまとめました。
宮居を含む俳句例
簗守に吉備の宮居は桑の中/夜潮
春雨に敷石長き宮居かな/西山泊雲
杉木立淋しき秋の宮居哉/正岡子規
船寄せて島の宮居へ初詣/浅海津舟
霰止み鴉いま鳴く御宮居/木村蕪城
今更に吉野宮居や順の峰/松根東洋城
月暗く亀鳴くと云ふ宮居哉/中川四明
木の緑したゝる奥の宮居哉/正岡子規
樫の木に春の日光る宮居哉/正岡子規
神さびて大緑蔭に宮居あり/星野立子
蜂の巣に爰源八の宮居かな/高井几董
宮居は塔の如く構えず春の水/楠本憲吉
桜咲く日本書紀の宮居かな/楠目橙黄子
歯朶添へて松あらたむる宮居かな/荷兮
焚埃宮居をこゆるかしこさよ/松藤夏山
立ち並ぶ宮居静かや花の雨/楠目橙黄子
鮮やかな朱の宮居や迎へ梅雨/山内遊糸
神留守の宮居を訪ふも旅にして/田村直美
羽子の音枯木にひゞく宮居かな/岡本松浜