肝胆に関連した俳句の例をまとめました。
肝胆を含む俳句例
人日の肝胆沈む枕かな/宇多喜代子
鳰とも肝胆を照らし合ふ/綾部仁喜
麦秋の肝胆ふかき首二つ/栗林千津
肝胆のごとき二タ山薄紅葉/矢島渚男
おでん酒酌むや肝胆相照らし/山口誓子
夏富士を肝胆として仰ぎけり/松山足羽
神の留守肝胆荒塩よくこぼす/早瀬恵子
肝胆に鳴き変りゐし夜の静寂/稲畑汀子
身に沁みて肝胆照らす幹二つ/斉藤美規
首切られ鶏飛ぶ肝胆照らす春/坪内稔典
かげろうや肝胆ふかき猫と居る/和田悟朗
ふらここを漕ぎて肝胆相照らす/奥てるを
肝胆を濯がむとして水葱の岸/正木ゆう子
裸木となりて肝胆照らし合ふ/金箱戈止夫
さくら咲き肝胆暗く病めりけり/野見山朱鳥
棕梠の葉が肝胆くだく夜の北風/田川飛旅子
牡蠣鍋に肝胆照らすこともなし/後藤比奈夫
通草食ふ肝胆をほのくらくして/正木ゆう子