遠忌に関連した俳句の例をまとめました。
遠忌を含む俳句例
高々と遠忌の札や花曇/野村泊月
夕蛍遠忌に供ふ従軍記/脇本千鶴子
大阪の花の中なる遠忌かな/桂信子
揚羽蝶遠忌の柱叩くかな/柿本多映
鎌倉の遠忌に罷る花衣/深見けん二
集りて散りて遠忌の花の中/桂信子
声遠忌遠雷遠きままひとつ/赤松惠子
御遠忌は昨日にすみぬ春の雨/大谷句佛
空海大遠忌全山さくらかな/成瀬櫻桃子
花菜漬遠忌の箸にあはあはし/大野林火
ほととぎす聴く幸を得し遠忌かな/桂信子
天の川ちちはは遠し遠忌年/長谷川己代治
御遠忌の山の黎明うつぎ咲く/つじ加代子
手水鉢の氷砕きゐる遠忌かな/吉岡禅寺洞
花茣蓙にはらから多き遠忌かな/佐藤十全
霞立つふるさとに入る遠忌かな/高澤良一
はらから集ひ父の遠忌の芋煮会/詫摩まつ子
閼伽桶に遠忌の菜種挿しにけり/吉岡禅寺洞