着流しに関連した俳句の例をまとめました。
着流しを含む俳句例
着流して参る愛染祭かな/阪本雨声
紺着流す風樹相摶つ七月の/桂信子
墨堤の五月川風着流しに/成瀬正とし
夏服の風の軽さを着流せる/吉年虹二
着流しの兜太が唄ふ盆の唄/石川文子
着流しの男見に来し出水川/松村幸代
をみなにも着流しごころ夕永し/岡本眸
芽柳や遺影着流しならぬなし/川崎慶子
街をゆく着流しのセル昼の月/冨田みのる
着流しのまま暮れてゆく木の芽和/橋石和栲
着流しのまま流されて男の雛は/後藤比奈夫
菊の花着流しの師に暮れわたり/佐野青陽人
柚子揺るる中に入りゆく着流しに/中戸川朝人
着流しでふらりと来たり桐一葉/久保田万太郎
着流しや蜻蛉はついと来て止まり/梶山千鶴子
老いらくの洒落の着流しちゃんちゃんこ/橘/肖吉
着流しで牡丹見てゐる能楽師/水津八重子「貴船菊」