老い耄れに関連した俳句の例をまとめました。
老い耄れを含む俳句例
老耄の長命したき蝮酒/河野静雲
老耄とうす墨にじむ蓮の花/松村蒼石
八十八夜老耄旅をこころざす/松村蒼石
生ひたちと老耄一如曼珠沙華/松村蒼石
老いぼれし鶯なくや野の小寺/正岡子規
老いぼれて菊より萱の枕よし/後藤綾子
老耄という字をひけばうそ寒し/田中法子
老耄にだれも気づかぬ夏百日/宇多喜代子
老耄のごとわがみどりはやと瓜/和知喜八
おいぼれにあらず吾こそ生御魂/草間時彦
老いぼれて人の後へに施米かな/高浜虚子
老いぼれて目も鼻もなし榾の主/村上鬼城
老いぼれてしまひぬ菖蒲酒ふくみ/草間時彦
老いぼれしくひつき犬をしぐれけり/正岡子規
老いぼれし唄はりあげぬ御万歳/阿部みどり女
老いぼれし鶯なくやきよときよとと/正岡子規
老い耄れになり切つてゐる炬燵かな/小出秋光