衣擦れに関連した俳句の例をまとめました。
衣擦れを含む俳句例
声明の僧の衣擦れ施餓鬼寺/船橋とし
神々の衣ずれ天に霧氷ちる/太田昌子
ひと蹴りに衣ずれ一つ初蹴鞠/鈴木鷹夫
在りし日の妻の衣ずれ萩の風/吉田三船
花下にして鬱金桜の衣ずれを/西村和子
衣擦れといふかそけさの春の闇/源鬼彦
衣擦れのあと寂として春の雪/中村苑子
衣擦れの淋しさとあり盆の家/杉本雷造
衣擦れの淑気やまして辻が花/鈴木鷹夫
衣擦れやルイ王朝の壁炉の間/品川鈴子
そら泣きの木偶の衣擦れ雁来紅/上窪則子
衣ずれをたのしむ歩巾初茶会/小板橋初子
衣擦れの行き交ふ都踊かな/佐土井智津子
衣擦れといふあえかなる秋の声/山崎冨美子
プラタナスは母の衣ずれ秋立ちぬ/北原志満子
軽く病み衣ずれ添へり温室の花/鍵和田ゆう子
いずれ土中の耳/崩れつつ葉ずれ衣ずれ/折笠美秋