捨て子に関連した俳句の例をまとめました。
捨て子を含む俳句例
灌仏や捨子すなはち寺の沙弥/キ角
霜おきて衣かたしく捨子かな/桃青
松かげに落葉を着よと捨子かな/素堂
猿を聞く人捨子に秋の風いかに/芭蕉
小夜の月慰め兼ねつ捨子泣く/椎本才麿
山の日はいつも無傷に捨子花/菊地一雄
松蔭に落葉を着よと捨子かな/山口素堂
椿より白く捨て子の置かれあり/冬野虹
湖畔馬車鬼の捨子が窓に見え/河野南畦
笑ふよりあはれ捨子の笑ひ顏/正岡子規
吹かれつつ鬼の捨子となりたき日/源鬼彦
夕風や捨子のごとく雪嶺攀づ/加藤知世子
妻を捨て子を捨て花に死にし人/下村梅子
捨子花血は水よりも濃しといふ/木内怜子
百合の香の中に捨子のこゑありし/飯田龍太
そらまめの花の捨子となりゆけり/高橋たねを
霜を着て風を敷き寝の捨子哉霜を着て衣片敷く捨子哉/松尾芭蕉