酒気に関連した俳句の例をまとめました。
酒気を含む俳句例
酒気少し帯びて年豆鷲掴み/日野草城
佛前に酒気あるほかは梅雨の家/岡本眸
春惜しむ酒気の人らが墓山に/岡本政雄
裸詣の酒気を帯びたる息白し/外山緑汀
酒気帯びて男はさうよ神輿舁/高澤良一
さなぶりや足の先まで酒気を帯び/若井新一
夜ざくらや相半ばする酒気の有無/栗生純夫
悲しさはいつも酒気ある夜學の師/高浜虚子
鳥総松をんなが酒気を帯びてゆく/立岩辟子
お彼岸の酒気堪へがたきかたゐ居ぬ/森川暁水
幟畫いて罷りし酒気に夕立てる/安斎櫻カイ子
夏足袋をはいて酒気帯ぶ園主かな/阿部みどり女
夜ざくらや縷々とつづきて酒気なき列/栗生純夫
棒のやうに二日の酒気につらぬかれ/長谷川秋子
酒気もなく牡蠣を焼く夜の母と子と/長谷川かな女
母衣蚊帳覗けば鼻より抜くる酒気ならむ/磯貝碧蹄館