土鍋に関連した俳句の例をまとめました。
土鍋を含む俳句例
仏飯も同じ土鍋の薺粥/加納千女
草枯や土鍋を洗ふ化粧井/正岡子規
天皇の誕生日なり土鍋して/黒田杏子
小豆粥あはや土鍋をあふれんと/辻桃子
春雪の蒼さ土鍋に粥煮ゆる/柴田白葉女
雪催ひことこと妻の土鍋煮ゆ/岸本砂郷
下ろしても煮立つ土鍋や初時雨/杉崎あさ
冬至粥土鍋の蓋のことことす/小野内泉雨
塩汁の土鍋の鍔の錆びきたり/久須美良平
女と棲み土鍋に死者の声滾る/林田紀音夫
棚さがし土鍋に山とうづ高く/有田風蕩之
湯豆腐の土鍋大きく一人かな/松本ミツ子
湯豆腐や黒き土鍋のすゑごころ/長谷川櫂
むかご飯土鍋に炊いて神饌田守/佐藤うた子
時雨るるや土鍋の蓋の置きどころ/岩田由美
豆腐煮え土鍋大きくなりいたり/黒田乃理子
せきれいの叩く自炊の土鍋は空ら/長谷川かな女