神経を使用した俳句

神経に関連した俳句の例をまとめました。

スポンサーリンク

神経を含む俳句例

肋間の神経の疼き紫に/日野草城

銭苔を剥ぐと全身神経図/寺井禾青

五月雨や神経病の直りぎは/正岡子規

夏風邪の神経さはる後頭部/高澤良一

神経を払はねば崩る牡丹雪/古屋咸子

神経を抜いて冷奴を喰へり/大石雄鬼

熟麦に烈風ぼろぼろの神経よ/齋藤愼爾

神経も雨も枯木も細き午後/成瀬正とし

羽抜鶏かなり神経使うなり/吉田さかえ

釘のように神経のように小指/阿部完市

張りし囲に蜘蛛の神経行き渡る/河野石嶺

きさらぎの炎のごとき歯の神経図/宮武寒々

メタセコイアは神経の束冬澄めり/小檜山繁子

春立ち旗雲光ると雖神経霧ひ黄昏るる/日夏耿之介

たくましくずんと冬木の神経が春を感じている/栗林一石路

巨大な重力の下、眼も手も全身の神経が奪われた労働ヘロープ伸びきつている/橋本夢道