昨夜の雨に関連した俳句の例をまとめました。
昨夜の雨を含む俳句例
昨夜の雨残す雫や烏瓜/松田多朗
よべの雨春隣まで来りけり/高木晴子
よべの雨暁樹々の氷柱かな/赤木格堂
よべの雨馬藺に殖えぬ蝸牛/黒柳召波
よべの雨に家々ぬれて二月尽/内田百間
よべの雨ふふみたる艶寒牡丹/田中英子
よべの雨山に余寒を残しけり/高澤良一
昨夜の雨のこりて暗し郁子の花/田中冬二
よべの雨松露の砂はやゝかたく/安宅信一
避暑の航甲板よべの雨のこす/大岳水一路
柿の芽や嘘かと晴れし昨夜の雨/篠田悌二郎
よべの雨のしみとほりたる畑の梅/細見綾子
よべの雨遠ひかりしてみむらさき/関戸靖子
よべの雨閾ぬらしぬ霊祭/定本芝不器男句集
よべの雨いつぱいな野の桔梗見ゆ/飛鳥田れい無公
昨夜の雨峡田は半ば刈られをりしゆら昨夜の雨末黒の芒濃くしたり/戸川稲村