知己に関連した俳句の例をまとめました。
知己を含む俳句例
藁塚の古きは知己となり易し/素秋
知己の如触れ下闇の久女句碑/小出秋光
福寿草わが晩年の知己増えぬ/伊東宏晃
蛇穴を出づ古里に知己すこし/松村蒼石
返り花知己のひとりは国の外/友岡子郷
出会うもの皆知己となる春夕べ/別部春虹
十年の知己の如くに破魔矢受く/山崎十生
夕牡丹これよりの知己信ずべし/藤田湘子
文豪を知己のごとくに曝書かな/成岡明子
笹鳴や職場に知己ある謂なし/中村草田男
葱汁や知己ことごとく夕べなる/永田耕衣
卯波濃したまたま白帆知己に似て/石原舟月
午すぎのみな知己となる花辣韮/鍵和田ゆう子
知己に逢ふごときやすけさ萩を見る/高澤良一
知己のなき満座の中やオーバー脱ぐ/皆川白陀
山中の蛍を呼びて知己となす/飯田蛇笏「椿花集」