木末に関連した俳句の例をまとめました。
木末を含む俳句例
塵焚きて木末の春を惜みけり/篠原
夕栄に水打つ松の木末哉/正岡子規
朝霧や杉の木末の園城寺/正岡子規
秋高き椎の木末に日蝕す/正岡子規
鶯の蝉にせりあふ木末哉/正岡子規
一山の蝉の木末枯れ立つ/栗林一石路
三日月や畚引き上げる木末から/一茶
凍蝶に海の音する木末哉/佐藤惣之助
鹿啼てはゝその木末あれにけり/蕪村
二階からつかむ木末や風涼し/正岡子規
散たびに老ゆく梅の木末かな/蕪村遺稿
涼しさや松の木末を走る真帆/正岡子規
臥シテ見ル秋海棠ノ木末カナ/正岡子規
露涼し木末に消ゆるはゝき星/石井露月
思ひよらぬ木末の声やくらべ馬/正岡子規
木末まで欅みてより紫蘇きざむ/岩淵喜代子
水無月や木末ばかりの風ゆるぎ/杉風「別座鋪」