楽譜(箱)に関連した俳句の例をまとめました。
楽譜(箱)を含む俳句例
凩や鞄の中に楽譜あり/林徹
純白の点訳楽譜小鳥来る/丹羽啓子
初蝶や楽譜かたどる処女詩集/岡田貞峰
夏蝶の影揺れやまぬ楽譜かな/仙田洋子
燕来て空に楽譜のあるごとし/橋本榮治
田の向ふ楽譜のやうに春の鳰/中山純子
社会鍋一人は楽譜めくる役/佐久間慧子
色鳥や子に新しき楽譜買ひ/市ヶ谷洋子
鶯や一と壁占めしゝ楽譜入/中戸川朝人
日焼姉妹楽譜ひろげしまま秋へ/平井幸子
楽譜手に二階へ上がる避寒かな/藺草慶子
沈丁の香になれてゐて楽譜書く/池内友次郎
はひまわる五色の火蛾や楽譜書く/池内友次郎
八ッ手散る楽譜の音符散る如く/竹下しづの女
藻の花の楽譜の如し水の面/高浜虚子「虚子全集」
新しき楽譜を開く柿若葉/菅原光恵「百鳥俳句選集」