脳裏に関連した俳句の例をまとめました。
脳裏を含む俳句例
大いなる夕日脳裏に終戦忌/板垣峰水
柿の色脳裏に荒れし海を見る/桂信子
笛の音が脳裏かすめる雪の昼/大井雅人
雪が降る家を脳裏に活字組む/大井雅人
猫じやらし脳裡にも水流れをり/森澄雄
蛇の舌まざと脳裡に刻まれぬ/高澤良一
蝉の瑠璃ちらっと脳裏掠めけり/高澤良一
麦を踏む脳裏に錆びた家紋と鋤/大井雅人
雨夜の蟻寝ねても脳裡走りをり/高澤良一
こおろぎやいつも脳裏に暗い電車/河合凱夫
まだ覚めぬ脳裏に刺さる河鹿笛/横嶋一茶夢
夢殿の絵脳裡を去らずしぐれけり/下村槐太
枇杷熟れて脳裡光りの沼となる/小檜山繁子
瓜きざむ脳裡ぎつしり旅の日日/稲垣きくの
目の遇ひし蟹が脳裡にちらつくも/高澤良一
絵殿の絵脳裡を去らずしぐれけり/下村槐太