明滅に関連した俳句の例をまとめました。
明滅を含む俳句例
一水に闇の明滅初蛍/鶴田佳三
蛍火の明滅滅の深かりき/綾子
明滅にわが息合はす蛍籠/栗原政子
明滅の滅のふかまり秋螢/平井照敏
明滅の静かなること草螢/井上哲王
蝶とぶや心に昔明滅し/徳永山冬子
螢火の明滅滅の深かりき/細見綾子
わが息の合ひて螢火明滅す/鷲谷七菜子
明滅のなき一つ灯の聖樹かな/高浜年尾
明滅の聖樹に給ふ詩もなし/黒田櫻の園
獄塀凍て雲母明滅義民坐すや/香西照雄
螢火の明滅宙にひとつきり/山口波津女
かや風や漁火の明滅思ひ寝る/金尾梅の門
梅雨の雷とどろき巣箱明滅す/石田あき子
滑火明滅脛よせて読む手紙かな/櫻井土音
螢火のなかにまじりて明滅せり/平井照敏
子と手花火遠く病む妻明滅して/磯貝碧蹄館