閑けさに関連した俳句の例をまとめました。
閑けさを含む俳句例
山湖ただ月天心の閑けさに/村田脩
炎昼の閑けさ破り岩跳ぶ/影山葭郎
天の川仰ぐ閑けさや生流転/石塚友二
白日の閑けさ覗く余寒かな/渡辺水巴
千年のこの閑けさに残る虫/つじ加代子
棄石を打つ閑けさや茄子の花/今関幸代
欅散るその閑けさに涵りをり/石塚友二
遠火事の閑けさにゐて莨吸ふ/久米正雄
寒濤の鵜をひそめたる閑けさよ/永井龍男
鬼女跳べり全山枯るる閑けさに/河合凱夫
にほどりや野山の枯るゝ閑けさに/日野草城
沁み入るるに閑けさに蝉の声あらず/村田脩
閑けさにふれてをるなり実千両/山田真砂年
雉鳴くや閑けさすぎて浦かなし/佐野まもる
蚊のいづる閑けさ下手な字が書ける/永田耕衣
枯るるとは閑けきものの滝のみかは/稲垣きくの