素肌に関連した俳句の例をまとめました。
素肌を含む俳句例
寒鴉雲は素肌で通るなり/茨木和生
菊人形素肌を覆ふ蕾かな/中島月笠
万緑の中や火の山素肌立ち/首藤基澄
歳月の素肌のように柿若葉/坪内稔典
秋めくや素肌の単衣朝薄し/石塚友二
賜ものの出羽朝焼を素肌に着/渋谷道
十一月石も素肌をさらすかな/平井照敏
新涼や素肌といふは花瓶にも/鷹羽狩行
男にも素肌のありて五月闇/宇多喜代子
手掴みの香の素肌を嗅げとこそ/西村和子
香水の素肌さびしきひと日かな/伊藤京子
高トンボ空の素肌に触れたくて/吉原文音
素肌には彼の匂ひのシャツを着る/深沢頼子
忘れそうな地球の素肌よところてん/松本恭子
浴衣着て素肌もつとも目覚めけり/古賀まり子
空の光も雪の消えた山の素肌の乳首という/荻原井泉水