鶏卵に関連した俳句の例をまとめました。
鶏卵を含む俳句例
苞にする十の命や寒鶏卵/太祇
受難節卓に鶏卵光りをり/上田操
春寒く二ッ残リし鶏卵酒/高井几董
玄関に鶏卵生む淑気かな/小谷舜花
草の戸や盃足らぬ鶏卵酒/黒柳召波
なんとなく鶏卵とがり百日紅/斎藤玄
凍る日の陣痛の皺鶏卵に/小檜山繁子
十月の鶏卵眠る肩を寄す/磯貝碧蹄館
白むくげ朝の鶏卵落すまじ/新間絢子
百はある鶏卵みがく寒の入/及川孤雨
鶏卵の白のまぶしき終戦日/猿渡藜子
鶏卵を市電で割りぬ啄木忌/攝津幸彦
鶏卵は生みつぱなしに秋の暮/斎藤梅子
鶏卵を買ひきて拡ぐセルの膝/野澤節子
鶏卵屋の噛み殺したる生あくび/仁平勝
寝酒せむ先づたのもしき鶏卵百/黒柳召波
早苗饗の馬に鶏卵割り呑ます/岡野風痕子