旧姓に関連した俳句の例をまとめました。
旧姓を含む俳句例
春浅し旧姓で待つ上野駅/森裕子
教へ子を旧姓で呼び春の雨/長田群青
旧姓に戻りて寒の牡蠣洗ふ/館岡沙緻
旧師には旧姓名乗り初電話/津幡龍峰
旧姓で妻への封書ハンモック/原田青児
旧姓に執す飴湯に箸いつぽん/大石悦子
旧姓の遠くなりたる墓洗ふ/西山すみ子
旧姓は刻もどす名よ花すみれ/長谷川翠
旧姓を呼ばれるような桜かな/石田三省
曝す書に吾が旧姓の薄れけり/中森無伴
バイブルに残る旧姓クリスマス/千原叡子
友の歳時記借りれば旧姓草紅葉/中村明子
旧姓を添へてうれしき賀状かな/矢野智司
賀状書くわが旧姓のおとうとへ/内田美紗
りら冷や旧姓呼ばれる地下茶房/明才地禮子
旧姓といふ空蝉に似たるもの/辻美奈子「真咲」