節穴に関連した俳句の例をまとめました。
節穴を含む俳句例
戸袋の節穴ほどの蝸牛/田中美沙
節穴を来る逆様の春景色/三橋敏雄
行水や戸の節穴も恥しく/野村喜舟
団子売る店節穴に目貼して/川村甚七
天高し節穴あれば覗きけり/内田美紗
節穴をふさぎし指の一大事/久保純夫
初明り嬉々と節穴多き戸よ/松崎鉄之介
戸袋に小さき節穴神の留守/栗山よし子
病みしこのかたの天井の節穴/大橋裸木
節穴の冬日玉なす酒母に射す/桂樟蹊子
節穴がうごめくころに家暮れる/坪内稔典
節穴はいつものところ柊挿す/中島八州央
冬が来ていた/塀の節穴覗いたら/中島砂穂
節穴がぼつかぼつかと咳のあと/八木三日女
節穴にあつまり春を待つものら/津沢マサ子
節穴の日が風邪の子の頬にありて/竹下しづの女