病いに関連した俳句の例をまとめました。
病いを含む俳句例
夜も昼も雪割る音の死病い/寺田京子
春光や斧失いしは軽き病い/児玉悦子
病ひ軽き日は愁なし冬薔薇/村山古郷
鋭きものを恐るる病ひ更衣/田中裕明
鶏頭ののちのち父という病い/斎藤愼爾
よろめいて障子破りぬ病ひ妻/吉井蛍雪
末枯れの顔燃ゆ病ひ変あるや/斎藤空華
机上整理に病ひ忘れぬ鶏頭花/富田木歩
永日のそもそも何でこの病ひ/高澤良一
病ひ抜けして蒜をつづけをり/東出善次
芭蕉忌に詣り合はざる我病ひ/数藤五城
鶏頭ののちのち父といふ病ひ/齋藤愼爾
寒行やわがつぐなひの長病ひ/石田あき子
残暑光ひとの病ひを黄に染めつ/斎藤空華
病ひ篤し梅青々と太るかな/阿部みどり女
髪洗ふことより病ひ断ちしかな/佐藤佳津