暗渠に関連した俳句の例をまとめました。
暗渠を含む俳句例
秋深し水が暗渠の中急ぐ/杏衣
靴底に暗渠響き冴返る/長崎洋子
春の暮暗渠に水のひかり入る/楸邨
暗渠行く水音高し秋の暮/高橋畔舟
春愁の友に船渠の暗渠あり/森川暁水
暗渠のように眠れぬ老母虫篝/藤江瑞
枯河原暗渠に水の音のして/館岡沙緻
橋の名を残せる暗渠夾竹桃/星野恒彦
暗渠出てすぐ万緑に水染まる/前山松花
蜜柑ころがる暗渠のごとき踏切/桜井博道
走り梅雨暗渠はかつて川なりし/戸田徳子
ななくさや落ちて暗渠の水のこゑ/高橋睦郎
ぽこぽこと暗渠出で来し茄子の馬/加藤楸邨
暗渠出て嬉々たる水や仏生会/鍵和田ゆう子
遍路ゆくひとりひとりの暗渠持ち/田川飛旅子
無影灯下のガリバー/暗渠を血が急ぎ/木村光雄