呼び鈴に関連した俳句の例をまとめました。
呼び鈴を含む俳句例
呼鈴は空耳なりし春一番/田中湖葉
枯野の家の呼鈴が鳴りゐたり/直人
茅舎旧居露の呼鈴押したしよ/小澤實
パリの呼鈴土雛を目覚まする/石川桂郎
呼鈴不通帰燕の雨が肩にしむ/友岡子郷
朝顔を咲かせ呼鈴なき暮し/小野田明子
雪の八ッ手もしづかな呼鈴/栗林一石路
呼び鈴に明るい返事アマリリス/信太/清
呼鈴を押してしばらく合歓の花/西村和子
呼鈴を押せばのぞきに裸の子/丹波美代子
雪つけし音盤を抱き呼鈴を押す/宮武寒々
不倫もつれつつ輪廻の呼び鈴を押す/江里昭彦
星と呼鈴胸にちりばめ人参きざむ/八木三日女
呼び鈴を押すに猫出づ麦の秋/船越淑子「追羽根」
呼鈴の応へなきまゝ月涼し/『定本石橋秀野句文集』
