歯抜けに関連した俳句の例をまとめました。
歯抜けを含む俳句例
一葉や楊枝の雫歯抜け医者/洞雨
ほろりと抜けた歯ではある/山頭火
老友の歯が抜けし口夏祭/百合山羽公
いたむ歯は皆抜きすてて朧月/会津八一
がつくりと抜け初むる歯や秋の風/杉風
歯が抜けて筍堅く烏賊こはし/正岡子規
抜けし歯が大切な子よ春の風/ふけとしこ
秋の日の琺瑯の歯が抜かれけり/平井照敏
降る雪に船の肋骨歯抜け立つ/米沢吾亦紅
たふ~と歯の抜けかゝる十夜かな/野村喜舟
川床一つ歯抜けしごとく灯らざる/藤井葭人
歯の抜けし午後から雨の牡丹かな/橋石和栲
雪道で歯が抜け落ちて夜叉になる/富岡和秀
はひふへほ歯抜け一茶の忌なりけり/福永法弘
セーターをすとんと着せて歯抜児よ/松本勇二