霊歌に関連した俳句の例をまとめました。
霊歌を含む俳句例
慟哭の疲労の祖国霊歌なし/高屋窓秋
炎天の黒人霊歌けむらへり/石原八束
雪の来し地は水音を霊歌とし/松澤昭
ハミングに黒人霊歌冬はじめ/井沢正江
夏来ると紫明の空に霊歌湧き/石原八束
春浅き黒人霊歌地下よりす/上田五千石
リラ薫る黒人霊歌かなしき時/加藤知世子
台風の眼に居て黒人霊歌聴く/岸本マチ子
椎の花黒人霊歌地を這ひ来/鍵和田ゆう子
黒人霊歌しづかに春へ唄ひ出づ/吉田素糸
黒人霊歌るるとふるえて蝶の羽化/森武司
黒人霊歌蜆の水の澄みにけり/大木あまり
黒人霊歌牡丹の鬱気身に浴びる/河野多希女
朝の薔薇が聴いていたのは黒人霊歌/森田智子
黒人霊歌くらやみの隅に傘濡れゐて/平田幸を