牧牛に関連した俳句の例をまとめました。
牧牛を含む俳句例
牧牛の幼き耳に蝿生れ/山口白甫
牧牛に澄む水溜り草千里/大津希水
牧牛は遥かに散りて草茂る/滝峻石
牧牛の群る高原や皐月富士/吉井竹志
牧牛を帰して山の眠りけり/石野冬青
牧牛の真昼ちらばり山躑躅/石橋辰之助
牧牛を見ぬ秋風に岩照らふ/石橋辰之助
大枯野牧牛をればみどりあり/深見けん二
春の雲牧牛跳ねてとぶもあり/池内友次郎
牧牛の群れて草食む野菊晴れ/杉山十九子
鹽欲しがる牧牛がゐて夏木立/八木林之介
牧牛に雪解のながれいくすぢも/石橋辰之助
牧牛の帰路なり嶺を海霧下る/長谷川かな女
牧牛の背よりきちきちばつたかな/宮武章之
牧牛にながめられたる狭霧かな/定本芝不器男句集