妊る(身籠る)に関連した俳句の例をまとめました。
妊る(身籠る)を含む俳句例
凧あがる空の弾力妻妊る/石井康久
山荘や冬を妊る雨の音/下村志津子
沖よりの風を妊る苺狩り/対馬康子
山霧や妊る牛に合羽着せ/坂本のり子
短日や妊る母を離れぬ児/堀之内和子
メーデーを妊る犬と遊びをり/岡田久江
妊る月へ冬の赤みを結集せよ/宮崎二健
青あらし妊る妻を吹きのこす/杉山岳陽
傘さして吾子を身籠る雪の果/長谷川櫂
台風を海が身籠るうねりかな/辻美奈子
種池を身籠る人に見てもらふ/茨木和生
寝茣蓙なる花にかこまれ妊る身/井桁敏子
身籠ると聞きて華やぐ冬座敷/松沢満里子
ほうれん草つめたリュツクヘ妊る妻/金子兜太
芽木のたしかさ夜雲の白さ妻妊る/千代田葛彦