声なしに関連した俳句の例をまとめました。
声なしを含む俳句例
君まさで松に声なし冬の色/支考
小字流夕立あとは人声なし/林唯夫
一つ行きてつゞく声なし鳰/渡辺水巴
霧氷林鳥の声無きことをふと/佐藤艸
霧濡れの牛の声なし吾亦紅/石丸恭子
しんがりの闇に声なし螢追ふ/赤尾恵以
日のくれて花に声なし春の雨/正岡子規
煉瓦館声なし冬草あをあをと/山本一糸
篠山の篠に声なし咲く馬酔木/木津柳芽
虹告る声無形の救ひも刻争ふ/香西照雄
黒濡れて声なし音の操車場/鈴木六林男
蝦夷牛の濡れて声なし草ひばり/伊藤仙女
訪へば声なし金屋の遠くより/阿部みどり女
鷹に声なし雨にたれたる塒むしろ/加舎白雄
家族声なし全身震わす三歳孫のメーデーの歌/橋本夢道