香奠(香典)に関連した俳句の例をまとめました。
香奠(香典)を含む俳句例
香典に口さしはさむ螢籠/青木重行
反古となる香典袋夜寒びと/中山純子
夜桜や香典返しの酒がある/武田和郎
香奠に削く小遣や花冷えす/北野民夫
百円ショップ香奠袋も虫籠も/高澤良一
香奠にしるすおのが名夜の秋/飯田龍太
香奠やにはかに梶の葉のゆれて/中田剛
かなかなかな香典袋なくなれり/清水径子
香奠の額を飼屋へ聞きにくる/波多野爽波
香奠をつつむ田植の髭濃きまま/榎本冬一郎
まくなぎの香奠ひらくさながらに/佐々木六戈
香奠懐ろにして冬夜の雑踏を抜ける/大橋裸木
わが懐ろのぬくもりの香奠を取りだす/大橋裸木
四天梅雨に路地の栄坊死にし香奠飯粒で貼る/橋本夢道