故国に関連した俳句の例をまとめました。
故国を含む俳句例
秋風や故国へ帰る持扇/大場白水郎
荒南風や一線尽す故国の灯/桂樟蹊子
初夢や故国を恋ひし兵のころ/三浦誠子
君が遺詠多く故国の秋の詩なり/瀧春一
水無月の故国に入れば翠かな/日野草城
満身に薫風まとふ故国の地/橋本奈津子
南なる故国をわらひ雪焼けなむ/石田波郷
蹠やわらかし故国の空港踏み/久米富美子
還ります人に故国の蝉時雨/阿部みどり女
生きて故国の村にいる風速い元日/内田南草
故国恋うて家毎に高しさるすべり/金箱戈止夫
蓮浮葉ゆらゆら故国とほきかな/鍵和田ゆう子
積もる雪故国の遠さ感じをり/D/J/リンズィー
故国へかへる真つ黒の汽車にゆられかへる/酒井桐男