眼窩に関連した俳句の例をまとめました。
眼窩を含む俳句例
仏桑華汗の眼窩に朱狂ふ/脇野素粒
干鰈眼窩に涙せしあとか/山中蛍火
砲台の眼窩乾けり秋の風/西村和子
兜煮の眼窩大きく法然忌/片山由美子
狩人の眼窩に熱し春の潮/金箱戈止夫
空蝉の眼窩に光のこりけり/松山足羽
竹林の昏き眼窩に風鳴れり/江里昭彦
能面に眼窩ふたつや春の暮/奥坂まや
夏痩せの眼窩涼しき翳を感ず/内藤吐天
大夕焼瞑れば眼窩なほ陥つや/斎藤空華
炎昼の眼窩をくらく逢ひにゆく/岸田稚
老人の汗たまりたる眼窩かな/草間時彦
虚子像の深き眼窩の余寒かな/加藤貞一
黒き瞳と深き眼窩に銀狐/竹下しづの女
兜煮の眼窩吸ひたるしぐれかな/正木ゆう子