流浪に関連した俳句の例をまとめました。
流浪を含む俳句例
待宵や流浪のうへの秋の雲/惟然
宿替に猫も流浪や秋の暮/水田正秀
唐辛子雲を流浪の塊と見し/斉藤夏風
安物の毛布まとへば流浪めく/関森勝夫
稲架を組むここも円空流浪の地/久保武
霜だたみ流浪のごとく人歩む/澤井洋子
故郷の餅焼きつ流浪の夜のごとし/大串章
春みぞれ流浪の果の塚潤む/鍵和田ゆう子
流浪して鵜の嘴も減りゆくか/小檜山繁子
流浪めく日々蕗味噌は母の味/町田しげき
昼顔や流浪はわれにゆるされず/鈴木真砂女
かんなぎや市もまた美とす流浪の記/細谷源二
焚火辺をはなれて流浪はじまるか/上田五千石
生きざまの流浪にも似て秋暮るる/鈴木真砂女