猫の耳に関連した俳句の例をまとめました。
猫の耳を含む俳句例
秋風に別々動く猫の耳/福田蓼汀
雪の日や現にうごく猫の耳/存義
広縁や秋日に透ける猫の耳/上村占
木枯や更け行く夜半の猫の耳/北枝
老猫の耳透く暑さ兆しけり/及川貞
柔和に尖る蓮の蕾と猫の耳/伊丹公子
冬が来る冬が来るぞと猫の耳/上原恒子
恋猫の耳の手触り和紙のごと/三森鉄治
ダイナモの唸り澄むとき猫の耳/楠本憲吉
猫の耳ぴくりぴくりと鰤起し/秋武つよし
猫の耳手ぐさに折れど冬は寝る/小池文子
茶が咲いてすこし冷たき猫の耳/細川加賀
猫の耳のぼろぼろなるは恋の傷/田川飛旅子
これは太郎の墓に眠りし猫の耳/ひとつふたつの雪を拾へり/筑紫磐井