形見分けに関連した俳句の例をまとめました。
形見分けを含む俳句例
形見分蜩やみて燭灯す/福田蓼汀
朝蝉に涙ぬぐはず形見分け/有働亨
三寒の鎖骨に痛し形見分け/長岡直美
夕月の縁側にゐて形見分け/山本洋子
形見分けとて幸うすき夏衣/京極杜藻
形見分果せず亦も年を越す/重永幽林
私には秋夕焼を形見分け/御子柴弥生
風鈴の時折鳴って形見分け/京増貞子
小寒や妻の形見を分けあえり/鈴木静海
形見分けして墓のこり虫の秋/福田蓼汀
ぼうぼうと秋刀を焼いて形見分け/攝津幸彦
亡き母の形見の牡丹根分け来る/三戸/良子
形見分けまだせぬままに桜咲く/八牧美喜子
神の留守亡母の手が鳴る形見分け/相原左義長