噤むに関連した俳句の例をまとめました。
噤むを含む俳句例
鰯雲少年ふつと口噤む/吉田輝二
枝蛙子とまねせしに噤みたる/篠原
黯黯と蛇が噤みて山つ方/和田悟朗
筍は口を噤んで掘るべかり/高澤良一
老の口初笑ひして噤むなる/皆吉爽雨
いとけなき口を噤みぬ花桔梗/松瀬青々
十二月八日と言ひて口噤む/岩淵喜代子
夕焼濃き海を航くなり口噤み/津田清子
引鴨にやはらかく口噤みゐる/石田郷子
郁子は実に口噤ぐ術覚えけり/田口里子
口を噤めばことごとく雨意の葛/齊藤美規
口噤むことに慣れたり蓼きざむ/小林康治
独活食みし口を大事に噤みけり/大石悦子
近づけばまつたく噤み草摘める/原田種茅