呻くに関連した俳句の例をまとめました。
呻くを含む俳句例
蟇沈思の呻き洩らしけり/平川尭
鏡餅重ければ神呻くなり/鈴木鷹夫
山風のときに呻吟朴芽立つ/鈴木鷹夫
旅の中鶏の呻吟見ていたり/和田悟朗
強霜の草踏めば草呻きにけり/藤田利夫
梅雨籠に呻吟中ぞ誰も来勿よ/石塚友二
飢餓の死者呻くか谷の草に蝉/矢島渚男
呻吟しまた自虐して梅雨蚯蚓/百合山羽公
春の暮ときどき柱も呻きつつ/河原枇杷男
蝮草ときどき呻きごゑきこゆ/中尾壽美子
石室の石呻るよに雷雨かな/飛鳥田れい無公
濃き菖蒲呻きほぐるる夜もあらむ/小檜山繁子
搾取されに折り重なつた暗い顔びつしり詰めて東京が呻く朝の電車/橋本夢道