音叉に関連した俳句の例をまとめました。
音叉を含む俳句例
抽斗につかはぬ音叉春の虹/菅原鬨也
満月のひとつ音叉を伴いし/豊口陽子
君寄らば音叉めく身よ冬銀河/藺草慶子
恋猫に音叉を一つ打ちやりぬ/大石悦子
教会の音叉となるや梅の枝/鳥居おさむ
竹林に風の音叉や夏つばめ/水野すみ子
塔の底にて音叉がひびく母の景/高柳重信
河骨の水に音叉のひびきかな/正木ゆう子
秋のひと音叉一と打ちしてゆきぬ/澁谷道
こめかみに音叉の余韻花の冷え/熊坂てつを
召びいだす《ラ音》音叉に鶴の空/柚木紀子
ふるへあふ音叉のごとく曼珠沙華/夏井いつき
夏柑一つかなしみ音叉の確かさにて/友岡子郷