耳輪に関連した俳句の例をまとめました。
耳輪を含む俳句例
顔あげて耳輪おもしよ初桜/井沢正江
少年の耳輪の揺れや憂国忌/黒川江美子
春昼の耳輪に軽き痛みかな/ふけとしこ
春服も耳輪の石もうすみどり/江川三昧
睡蓮の閉ぢる刻耳輪重くなる/中村明子
冬の音あふれ琥珀の耳輪かな/九鬼あきゑ
図書館の黒い背波に耳輪とる/樋口喜代子
徐々に疲労旅の耳輪が日を反す/木村妙子
枯るる中青き耳輪を欲りにけり/菖蒲あや
沙羅の花仰ぐ耳輪のうすみどり/西村和子
風邪秘めて耳輪に金の鈴二つ/赤松けい子
湯を出でて耳輪はつけずただ秋思/皆吉爽雨
雪降れば石の耳輪はおもからまし/野澤節子