飽き足るに関連した俳句の例をまとめました。
飽き足るを含む俳句例
寝飽きたる夜をもて余す籠枕/堤俳一佳
濤音に飽きたる椿落ちにけり/谷口忠男
住友の塀に飽きたる夜番かな/大橋櫻坡子
手花火を焚く月光に飽きたらず/津田清子
新蕎麦食ふ鏡中の顔見飽きたり/江口千樹
爪染めてすぐに飽きたる鳳仙花/川崎展宏
耶馬渓も通り飽きたり稲の花/楠目橙黄子
寝飽きたる風邪の枕を裏がへす/榎本冬一郎
木の実拾ふことに飽きたる紅茶かな/八坂洵
葉牡丹の飽きたる渦となりにけり/有原正子
けふも暑う生き飽きたりな又の飯/松根東洋城
亡きがらを一夜抱いて寝しこともなほ飽き足らず永久に思はむ/島木赤彦