切絵に関連した俳句の例をまとめました。
切絵を含む俳句例
冬ざれや母港切絵の影となる/対馬康子
切絵売る智恵子の里や野菊晴/澤野粂子
寒夕焼切絵めきたる薩摩富士/渡辺峰山
星月夜切絵の妻が倚り立てり/舘川京二
春愁や縁切り絵馬の重なりて/杉山青風
ふところに江戸切絵図や柳散る/加藤郁乎
橋を渡って切絵のような町夕焼/山崎光子
阿波踊の切絵のなかに音の欲し/大段博利
切り絵幣風通るたび火が恋し/戸塚時不知
冬天に切り絵のごとき金閣寺/落合ひろ恵
雪嶺は遠い切り絵で珈琲沸いた/伊丹公子
岐阜うちは切絵透に燈のゆるる/長谷川久々子「花香」