硯の水に関連した俳句の例をまとめました。
硯の水を含む俳句例
徒に凍る硯の水悲し/寺田寅彦
書初や硯の水も伊勢の海/元夢
名月や此の松陰の硯水/黒柳召波
すぐ乾く硯の水や青嵐/田中幾久子
凍解けや硯の水もつかふほど/蝶夢
吹き晴れて硯の水と蜆汁/攝津幸彦
多過ぎし二百十日の硯水/鈴木鷹夫
初蝶に硯の水のあふれけり/岡本喜子
菊の灯や坐せば塵浮く硯水/宮武寒々
菊の香に鳰も硯の水添へん/服部嵐雪
小机の遺硯水なし春闌ける/山本つぼみ
春の風硯の水に及びけり/阿部みどり女
硯水の海にみなぎる淑気かな/萩原/昭