二十に関連した俳句の例をまとめました。
二十を含む俳句例
鶏の二十羽白し落椿/野村喜舟
二十六聖人囲む桜の芽/鈴木厚子
皸や母の看護の二十年/正岡子規
枝豆に下手碁も二十六夜待/洗耳
越前へ送る藍玉二十俵/宮崎寒水
銀漢や二十年前一兵士/相馬遷子
汝故の二十八年月仰ぐ/杉原竹女
一人静柩の中の二十かな/荒川匡
蔵座敷二十一畳半涼し/佐藤斗星
白侘助遺言二十七行半/塚本邦雄
市田柿妻に父なく二十年/石寒太
烏帰る櫓に二十六夜神/古舘曹人
未婚二十七歳半ば初鰹/馬場駿吉
大火鉢一つ手焙二十程/高木晴子
湖の眠らせて二十日月/和泉千花
国東の二十八谷稲の秋/豊東蘇人
四月二十八日を初時鳥/正岡子規
二十年家郷を出でず花茨/石井露月
蜩の二十五年もむかし哉/正岡子規
つば甚に二十六夜の月の客/林和子
俳句例:21句目~
社運かけ二十数名初詣/深見けん二
冬虹や一弟子として二十年/籏こと
頭に添はぬ枕や二十六夜待/桂信子
菊日和人生百か二十五か/攝津幸彦
遅き日や三月二十八九日/小杉余子
新生児二十三人ゐて淑気/都筑智子
時に正行二十三歳花寒し/岸風三樓
蜩や尼こゝに住む二十年/正岡子規
雫して鵜は首綱の二十年/加藤楸邨
遺作二十点萍に雨ふる日/友岡子郷
煤払ふ二十五菩薩善光寺/西本一都
回国の古き紙帳や二十年/福田井村
法師蝉一章二十余りの節/右城暮石
柳散る彼方は二十六戸村/三好達治
匂う俎板二百二十日過ぐ/青木千秋
枝豆や寺に會する二十人/会津八一
牡丹の手入れ総勢二十名/高澤良一
雨覆の二十日ふりゆく牡丹哉/馬南
杉二十五幹同根冬青天/伊藤いと子
読初や百二十句集師賜ひて/及川貞
俳句例:41句目~
普門品二十六夜の月の僧/内藤鳴雪
春雨や二十五番の観世音/正岡子規
正月も二十日に成て雑煮かな/嵐雪
岡崎の四月二十日の鯉幟/大屋達治
庵の空鳶二十程春に舞ふ/正岡子規
菜雑煮や正月もはや二十日過/篠原
山の端や二十六夜の月仏/野村喜舟
山の端の薄紅二十六夜待/広瀬直人
二十一世紀へ大志卒業す/谷口八星
ダムの上灼けて土工の墓二十/三鬼
雪達磨二十世紀も半ば過ぎ/上野泰
釣人に二十三夜の月暗く/矢野秋色
うの花の満たり月は二十日頃/月居
火の目して鵜は首綱の二十年/楸邨
君か代や二十六度の初暦/正岡子規
初雪の二十六萬色を知る/田中裕明
其春も二十五年の春かな/正岡子規
元日や二十六年同じこと/正岡子規
柳絮飛ぶ墓は享年二十六/渡部愛子
二十六聖人祭の風の声/夏井いつき
俳句例:61句目~
明治節属吏となりて二十年/鈴木花蓑
毛虫増ゆわが寺創建二十年/牧野春駒
洗ひもせで帳場硯や二十年/升本翠華
熱燗に侍りし妻の二十年/瀧澤伊代次
秋風やいくさの夢も二十年/正岡子規
二十年缺かさぬ老や初大師/青木月斗
移り行く二百二十日の群鴉/高浜虚子
衣川二十年後のためなみだ/正岡子規
二十六夜の草道を刈る麓人/佐野美智
磯着干す二百二十日の月明り/本村蠻
田楽や左右にならぶ坊二十/橋本榮治
懐子霜月二十日過ぎにけり/古舘曹人
爽籟や峡二十戸の野良日和/佐藤古城
熱燗を二十分間つきあふと/京極杞陽
二十八の母の享年雪華舞ふ/三浦妃代
蝉来鳴く二十一回猛士の碑/高井北杜
一兵の遺影は二十歳十三夜/鈴木信行
二十歳つよき凍星のみ愛す/矢口/晃
月の秋や二百十日の二十日のと/無腸
涼風に積古る蚕笊二十枚/八木林之介
俳句例:81句目~
文楽に二十日正月とて遊ぶ/大橋敦子
籠の中水流れゐる二十日盆/小原啄葉
欄間には二十五菩薩春の風/正岡子規
有明や二百十日の二十日月/正岡子規
うすうすの二十三夜の厠窓/後藤寿美
鮭漁の二十丁艪のよく揃ひ/高野素十
この星の影さす二十三夜月/矢島渚男
どの窓も病む窓二十三夜月/村山古郷
沖を行き父を旅ゆく二十歳/高柳重信
二十三夜大数珠廻す念仏講/日守むめ
頼もしき二十七顆の福寿草/後藤夜半
二十の恋五十の恋や花大根/石塚友二
二十日月細り細らば子が発つ日/林翔
半四郎二十日正月しに来り/高浜虚子
遅さくら二十日の月の木の間哉/管鳥
雲間より光/反乱の二十歳/松本恭子
二十で朽ち四十で霞む山遊び/竹中宏
面ンの名の二十余の春の月/後藤夜半
春燈を点せば嗚呼と二十人/大野朱香
桑畑に霧ふる二十三夜月/田口土之子