砂利を使用した俳句

砂利に関連した俳句の例をまとめました。

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砂利を含む俳句例

裏道の貝がら砂利や霜柱/丸之

初鴉砂利場の水に羽おろす/羽公

砂利運ぶ船の鈍足鳥雲に/館容子

鳥雲に砂利採りの咳遠きこゆ/稚

露の中にて満載の砂利下ろす/直人

梅が香や砂利しき流す谷の奥/土芳

鮎汲や裾しぼりゐる砂利の上/松香

大根引く三方原の砂利畑/阿部月山子

冬川のどん底唄や砂利採女/萩原麦草

橋下に砂利取共の午睡かな/野村泊月

夏草の上に砂利しく野道哉/正岡子規

砂利を踏む僧の足音鑑真忌/田中はな

受難節恪印負ひて砂利車/百合山羽公

砂利積みし牛を鞭うつ首夏の浜/林徹

砂利の上に櫻落葉す校の庭/寺田寅彦

砂利採の馬を冷しぬ長良川/広瀬千鶴

指輪失う罪は夏至光砂利の山/渋谷道

鶴ヶ岡秋意の小砂利踏みにけり/不破博

初蝶を得し砂利果舗の鏡中に/香西照雄

告悔日踏みゆく霜の砂利厚し/後藤一朗

俳句例:21句目~

如月の嵯峨は砂利布く村賦役/中川四明

妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る/草田男

雪嶺に向ひて砂利を篩ひをり/萩原麦草

道端の砂利のほとりの嫁菜哉/滝井孝作

砂利の道片蔭にほそき土の道持つ/篠原

砂利敷に花筒を樹て夏花萎ゆ/富安風生

少しづつ砂利に取らるる薄哉/正岡子規

少しづゝ砂利に取らるゝ薄哉/正岡子規

尾花枯て砂利ほる丘に鴉鳴く/正岡子規

洗ひ顔の河砂利故郷の柿若葉/香西照雄

無蓋貨車砂利満載や年暮るる/杉山満保

第一歩に砂利騒だつよ遠足へ/香西照雄

砂利採の唄ちぎれ飛ぶ雪解風/草間時彦

砂利庭の深き箒目落葉浮く/杉本みつる

積砂利の中冷めきつて炎天に/野澤節子

敷砂利の裏まだ濡るる孔雀草/神谷紫光

砂利山の砂利白し夏来りけり/石塚友二

片陰や弾き出されて砂利完し/香西照雄

炎天の砂利に供華挿す広島忌/鈴木厚子

炎天の砂利に小鳩は首なき影/安東次男

俳句例:41句目~

木流しを見ず砂利船の居坐りて/森田峠

二月風梶あげて砂利落し敷く/古沢太穂

荒々と砂利船洗ふ海雨の明け/茂里正治

鶯や砂利掃きしあと旗揚げる/田中裕明

南天微動ひよこ運ぶに砂利騒ぎ/香西照雄

寒中や水なくば供華砂利に埋め/依光陽子

川砂利のあらはに白き今朝の秋/成田郁子

川砂利を馬に負はすや雪まじり/中島斌男

春の砂利濡れ初め個色詩の会へ/香西照雄

春泥を砂利でまぎらし病院建つ/津田清子

曇る砂利運ぶ巨きく寒いタイヤ/伊丹公子

柵瞬県れの砂利踏み天使像ゆく/西東三鬼

涸川見る砂利採り馬の無言見る/寺田京子

濡砂利を踏む歩度くるひ雁の列/加藤楸邨

炎昼の砂利ふみて来し遺影かな/原田青児

田楽や雨に砂利舟通ひ居る/阿部みどり女

砂利が鳴る松葉牡丹の車寄せ/岡崎莉花女

砂利の音させて蜆を洗ひけり/杉山三知子

砂利みちの夜がいきいきと稲車/山田公一

砂利山を高きへ登るこころかな/草間時彦

俳句例:61句目~

砂利浜は先祖の遺産こんぶ干す/南/良一

砂利舟の大工でくらす枯野かな/野村喜舟

秋ざくら砂利敷かれたる家の前/滝井孝作

脳天に砂利の音する白い罌粟/野間口千佳

葉櫻や裸身ひかりて砂利くづす/細見綾子

蕪赤き里隣る砂利を上ぐる村/河東碧梧桐

馬は肋のなりに皺みて凍砂利牽く/齋藤玄

やはらかく砂利を踏む音盆の月/柏原眠雨

入学や母として踏むあらき砂利/吉野義子

小砂利には先づ一粒や喜雨至る/香西照雄

砂利山にしばらく春の夕日かな/菅原多つを

砂利山に生き鳳仙花実をとばす/中戸川朝人

秋苑の小砂利掌に撒く紅毛児/長谷川かな女

癒えし子いる小砂利小笹の霜晴に/古沢太穂

秋行かす離宮の小砂利鳴かせつつ/山尾玉藻

破れ蝶が砂利訪ふ栄華の跡無くて/香西照雄

一車の砂利一潟の空つぽ枯野風/平井さち子

アポイ岳砂利より立ちし壺すみれ/榎/美幸

涙滂沱たるは砂利採の濡れしさま/細谷源二

自安我楽の舞ふ打水の砂利鳴らし/柴田寛石

俳句例:81句目~

しがらめし葛に砂利あげ堰づくり/木村蕪城

砂利踏んで月の光を瑕つけし/きくちつねこ

学徒出陣凍砂利の音憑きまとう/高木青二郎

冬の虹砂利のどこかに鍵埋もれ/山本千代子

うなだるる馬に凍河の砂利積み上ぐ/斎藤玄

鯉のぼり砂利満載のトラックに/穂坂日出子

死後の砂利採り囁きにも似て疲る/杉本雷造

早乙女や街道の砂利いたがりつつ/中村草田男

招魂祭濡れたる雨後の砂利を踏む/磯貝碧蹄館

広場の砂利隙間なしメーデー歌充満/内藤吐天

冬砂利を踏めば頭を占むヨブ記の章/岩田昌寿

涯になるほど砂利採は馬よりかすむ/細谷源二

家裏に砂利あける音枯れすすき/鍵和田ゆう子

祝詞和し老婆ら下座す寒の砂利/鍵和田ゆう子

神楽舞ひ砂利踏む足袋の白きこと/城間芙美子

種馬のどどと帰るを砂利とびのき/平井さち子

きりぎりす砂利場の馬の足もつれ/百合山羽公

雪虫や底湿る砂利にシヤベル挿す/榎本冬一郎

あいつも一生砂利採暮色に火を點し/細谷源二

灼け砂利の蟇の豆子よいづこまで/加藤知世子