ゴッホに関連した俳句の例をまとめました。
ゴッホを含む俳句例
耳袋ゴッホ生涯安堵なき/冨山青沂
ゴッホ在らば画くべき橋の初茜/林翔
ゴツホ在らば画くべき橋の初茜/林翔
ゴッホ墓所南へ渡る鳥の群/関森勝夫
毒へびのひそむゴッホの麦畑/穴井太
耳なしのゴッホ芳一文化の日/長谷川双
かちわりの氷崩るるゴッホの絵/伊藤翠
ごつごつとゴツホ自画像羽抜鳥/中西瞭
麦秋や丘の掲げしゴツホの日/村上光子
麦の秋扱いて零すゴッホの彩/橋本韶子
青嶺星ゴッホの杉も谷に暮れ/辻田克巳
贋物は暑しゴッホの向日葵よ/本城佐和
読み返すゴツホの手紙麦の秋/角川春樹
うろこ雲ゴッホの教会動かざり/関森勝夫
せつせつにゴッホの郷や夏雲雀/小池文子
向日葵や花に影なきゴッホの絵/青木重行
園丁に蹤きてゴッホの向日葵へ/川島芳江
擁けば影も炎と燃ゆゴツホの忌/楠本憲吉
枯蓮はゴッホの素描空透ける/三浦加寿子
ゴッホに弟蔦茂る墓ふれあひて/小池文子
俳句例:21句目~
狂気てふ涼しさもありゴツホ展/遠畑勝人
ゴッホの画秋草くらき彩多し/柴田白葉女
糸杉やゴツホにゆがむその西日/桂樟蹊子
美術展に足音を消しゴッホの炎/赤尾恵以
美術論ゴッホに飛びて南瓜食ふ/河村静香
ゴッホ来るごとし麦蒔を待つ畑/関森勝夫
自称ゴッホ橋に絵を売る炎天下/行沢雨晴
赤立つやただ一枚のゴツホの絵/田中裕明
郵便夫ゴツホの麦の上をくる/菅原多つを
酒舗日覆一箇所裂かれゴツホの忌/岡崎光
ゴツホの画秋草くらき彩多し/柴田白葉女
麦秋をゴツホの鴉使者のごとく/平井照敏
黒き蝶ゴッホの耳を殺ぎに来る/角川春樹
ゴツホ展出でまつすぐな夏木立/奥井信子
銀杏黄葉拾ひゴッホの空に会ふ/岩淵/滋
ゴツホの画そのままの橋麦熟るる/有家栄子
木枯のてっぺんにあるゴツホの耳/浅井通江
向日葵の黄の純粋もゴッホ以後/野見山朱鳥
ゴッホが見し麦と鴉に阿蘇で遇ふ/津田清子
ゴッホの星八十八夜の木々の間に/相馬遷子
俳句例:41句目~
病み臥す視野二月暦にゴッホの絵/北野民夫
水澄むやゴッホの火の眸我に見る/石原八束
凌霄花ゴツホの町は喉かわく/鍵和田ゆう子
冬ざるるセザンヌの耳ゴツホの耳/行方克巳
ゴツホの星八十八夜の木々の間に/相馬遷子
空へ石階行方知れずのゴッホの耳/伊丹公子
ゴツホ忌や麦生の彼方汽車通る/高橋のり子
青春のゴッホに似たり青みかん/佐野竹の子
麦の秋ゴツホ畫集を買つて帰る/加倉井秋を
ゴツホ展へ流れ行く人涅槃西風/服部たか子
秋夕焼ゴッホのいろを絞りきる/土濃塚古銭
ゴツホの視線沁みし冬帽またかぶる/庄子八軒
秋日溜めて画集のゴツホ反りにける/桂樟蹊子
口笛ひゆうとゴツホ死にたるは夏か/藤田湘子
チユーリツプ散る一片はゴツホの耳/有馬朗人
天地占め燃え立つゴツホの向日葵群/山本馬句
雷火立つゴツホのタッチさながらに/川口淀村
樹下涼しゴッホに似たるルンペン氏/岩崎照子
まつすぐにゴッホの麦として伸びむ/佐川広治
オーバー重し太陽燃ゆるゴッホの絵/野村慧二
俳句例:61句目~
ゴツホの渦かさねて炎ゆる黄葉かな/仙田洋子
ゴツホの黄あたたむる胸愛の羽根/新井/真衣
ゴツホの糸杉東風に逆立つ我が蓬髪/高柳重信
ゴッホの糸杉/東風に逆立つ我が蓬髪/高柳重信
ひまはりをゴツホのやうに活けてみし/橋本瑞枝
富士は孤高にゴッホの色のみかん採る/加藤知世子
初日おとろふゴツホの耳をおもふとき/桑原まさ子
ものの芽の渦巻き上がりゴッホの絵/長谷川かな女
ゴツホの墓青蔦は地を這ふばかり/田部谷紫「揺籃」
ゴッホひとり死ぬためにある麦秋や空にかぞえきれぬ円あり/渡辺松男