小道に関連した俳句の例をまとめました。
小道を含む俳句例
棉の花へ曲る小道哉/正岡子規
兩側の枯芝高き小道かな/正岡子規
萩薄中に水汲む小道かな/正岡子規
冬菊や下雪隱へ行く小道/正岡子規
石塔に月漏る杉の小道哉/正岡子規
菜種散る泥の小道の轍哉/正岡子規
杏咲く小道登りて千鳥塚/山口茂代
貝塚へ曲る小道の菫かな/正岡子規
夏草に犬糞多き小道かな/正岡子規
稻刈て野菊淋しき小道哉/正岡子規
時鳥待つや小道の夕占問/正岡子規
蛙迯げ螽飛ぶ野の小道哉/正岡子規
僧返る竹の小道の余寒哉/正岡子規
散松葉数寄屋へ通ふ小道哉/正岡子規
木槿咲く垣や小道の楷子賣/正岡子規
きぬきぬの薄の小道君招く/正岡子規
木槿垣人も通らぬ小道かな/正岡子規
見て行くや小道小道の土筆/正岡子規
たそがれや蛙の小道牛戻る/正岡子規
祗園会や小道小道の人の蟻/正岡子規
俳句例:21句目～
はね返し牛行く萩の小道哉/正岡子規
卯の花や雨後の小道に靴の跡/林康子
茄子南瓜小道小道の別れ哉/正岡子規
ニ三町柿の花散る小道かな/正岡子規
蔦かづら裏門多き小道かな/正岡子規
円墳へつづく小道や麦鶉/海老原真琴
虻飛んで栗の花散る小道哉/寺田寅彦
雪ながら氷る小道や星月夜/正岡子規
黒板塀無花果多き小道かな/正岡子規
大仏を見に行く花の小道哉/正岡子規
寺見えて小道の曲る野菊哉/正岡子規
小道して廓に出でぬ春の月/正岡子規
山辺の小道は野菊日和かな/長谷川櫂
提灯の小道へ這入る夜寒哉/正岡子規
火串振つて鹿担ひ来る小道哉/正岡子規
草鞋薄し枯野の小道茨を踏む/正岡子規
さをとめの一むれ帰る小道哉/正岡子規
蚊の声もよわる小道の夜明哉/正岡子規
稲の香や闇に一すぢ野の小道/正岡子規
煙しみるなじみの小みち萱車/成田千空
俳句例:41句目～
菜の花や獅子の頭の行く小道/正岡子規
無花果で始まる森の小道かな/郷/絹子
枯尾花燒場へ曲がる小道かな/正岡子規
小春日の庭も小道も花の鉢/岡本まち子
螳螂にしばしば出逢ふ小道哉/正岡子規
行き馴れし墓の小道や杉寒し/正岡子規
稻の香や闇に一すぢ野の小道/正岡子規
夏川や小道に溢れ田に落つる/正岡子規
遣羽子の笑ひ聞ゆる小道かな/正岡子規
森にそふて葉隠れ月の小道哉/正岡子規
霜月の小道にくさる紅葉かな/正岡子規
馬ひとり帰る小道やおほろ月/正岡子規
馬引てつゝじの小道帰り行く/正岡子規
岡にそふてつゝじの多き小道哉/正岡子規
いちごある園の小道や下駄の跡/正岡子規
藪入のさびしく戻る小道かな/河東碧梧桐
田芹生う小道をゆけば鬼子母神/大重裕子
おもしろや小道盡きたる花野原/正岡子規
ところところ月漏る森の小道哉/正岡子規
蟲の音をふみわけて行く小道哉/正岡子規
俳句例:61句目～
ヴエネチアの細道小道霧笛鳴る/奥山俊子
切れ凧を追ひ行く人か野の小道/正岡子規
ひらひらと蛾の飛ぶ藪の小道哉/正岡子規
君が來る月の小道を見てやらん/正岡子規
野に曲つて光る小道や春の雨/楠目橙黄子
陽炎や獅子のかしらの行く小道/正岡子規
稲刈りて野菊おとろふ小道かな/子規句集
火を強く嵯峨の小道の焼いもや/山本良明
稻刈りて野菊おとろふ小道かな/正岡子規
節季候の馬につれだつ小道かな/正岡子規
萩散らぬ寺の小道もなかりけり/正岡子規
じゅずだまの小道盡きたり曼珠沙華/正岡子規
ふむまいそ小道にすみれつくつくし/正岡子規
山がら小がら山みち小みち水神へ詣る/荻原井泉水
蛙飛び交ふ小みち親しく女教師となつて戻る/大橋裸木
