神話を使用した俳句

神話に関連した俳句の例をまとめました。

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神話を含む俳句例

神と神話す小声や春の闇/柏禎

灘蒼き神話の国の土雛/福田蓼汀

夕焼けは神話のほとり蝸牛/橋口等

額の花海に神話の誕生す/松下千代

神話の国蜆舟には老夫婦/加藤水万

頂に神話の碑あり雲の峰/木津凉太

大野火を神話の神に奉る/岩岡中正

創造の神話を抉る寒の雷/丸山嵐人

色鳥や森は神話の泉抱く/宮下翠舟

神話村天地返しの畑の靄/田中英子

蒸鰈ギリシャ神話に船の星/榎本好宏

秋の田や神話の国の大鳥居/村上安遊

枯木星赫と一顆や神話村/迫田白庭子

晴天に神話ぐらつく金屏風/田中幸子

山眠る神話の星が語りだし/宇咲冬男

湖の国神話の国の青き踏む/中島正夫

神話ふと蒲の穂絮を拾ふ時/数住照子

万緑を統べて神話の塔高し/稲畑廣太郎

出雲に入る青田と神話重ならず/楠節子

初山の杣は神話をいまも持つ/木村蕪城

俳句例:21句目~

夕菅や神話の国はたゞひそか/藤崎久を

初茜神話童話と降るごとし/河野多希女

恋こそは神話のはじめ百千鳥/山田麦城

折からの野火を神話の発端に/鷹羽狩行

神話おほかた愛の争ひ建国日/草村素子

登高のさらに神話の磐に立つ/河野頼人

浅蜊掘り遠く神話の島浮かぶ/岩越充子

水澄みて神話の里の過疎進む/西尾照子

花石榴ギリシヤ神話の神多情/須佐薫子

鵯来てはしぐれ逢初川神話/神尾久美子

神話生きて戸隠の森雷自在/鍵和田ゆう子

神話女神の白肌にして春かもめ/対馬康子

神話よりさめて火口湖蜻蛉とぶ/藤崎久を

噴水に神話の男女あそびけり/阿波野青畝

囀りと神話の中に焼き了る/阿部みどり女

夜のボート星の神話が動きそむ/工藤克巳

峇峇神話消える曲線ハイウェイ/伊丹公子

底冷えの湖に沈める神話の斧/有馬ひろこ

蒲の穂の神話の風やそろり吹く/佐古澄江

野を焼いて神話の端を焦しおり/石井直子

俳句例:41句目~

雲なくば神話なからむ瓢の笛/布施伊夜子

青き踏む神話の恋はおほらかに/長谷川翠

神話の国はんざきもまた祀らるる/大橋敦子

神話聞き田園枯れの中に喪あり/相原左義長

神話読むや降れば昂る寒の雨/鍵和田ゆう子

木下闇神話の参道地へくひ込み/平井さち子

春の星つなぎてギリシャ神話かな/那須淳男

海鞘は神話昨夜のことみな忘れ果て/小堤香珠

またたび酒神話も底を突きにけり/布施伊夜子

元日のレモンひっそりわたしの神話/伊丹公子

鳩の胸毛やはなやかに神話終りたり/阿部完市

オリーブの実を食べ神話ふりだしに/上田日差子

河口湖に陽が泛き葭の神話が生きる/片山花御史

神話の店でさやさやパンを焼くけむり/阿部完市

神話の残りを落雁として耳鼻肛門へゆく/加藤郁乎

火鉢あつしギリシャ神話をきかさるる/阿部みどり女