青畳に関連した俳句の例をまとめました。
青畳を含む俳句例
祭客やその神山の青畳/丸之
涼しさや額をあてゝ青畳/園女
鍋乙女八人揃ふ青畳/高橋千之
夏山のうしろ姿か青畳/仁平勝
夏風に切疵痛む青畳/飯田蛇笏
青畳人間よりも猫涼し/鈴木鷹夫
霜月のひかり泛べて青畳/有働亨
少年をよごす月光青畳/大西泰世
晩涼やはすかひに寝て青畳/林翔
直坐りして晩涼の青畳/野木徑草
蚤飛ぶや草の庵の青畳/赤木格堂
青畳足長蜂を先づ招ず/細川加賀
青畳月に漣なせりけり/大石悦子
橙のころがるを待つ青畳/桂信子
青畳こめつきむしの一人芸/三谷治
露涼し自在鉤影なす青畳/石川桂郎
青畳夜を匂へり走り梅雨/大橋敦子
青畳涼し一書の重さの影/野澤節子
青畳静謐にして武具飾る/後藤夜半
元日の青畳といふ一奈落/齋藤愼爾
俳句例:21句目～
冬の鳶啼けば微風の青畳/飯田龍太
初燕五感のもどる青畳/つじ加代子
夏帯の流れるごとき青畳/原コウ子
夕螢には晴れすぎて青畳/倉橋羊村
干烏賊の影おく冬の青畳/木村蕪城
平成の蝿とんでゐる青畳/加藤季騒
投扇や海のごとくに青畳/山田弘子
彼岸会や花吹き入るゝ青畳/泉珀雲
水無月の蹠の聡き青畳/岡部名保子
熟睡子を置く涼風の青畳/佐野美智
短夜や卍につめし青畳/栗栖恵通子
穂俵の先届きたる青畳/岸川素粒子
笹鳴やこの一間のみ青畳/友岡子郷
すずしさや額をあてて青畳/斯波園女
灯を入れずおく新涼の青畳/貝瀬久代
耳たれて舞獅子伏せし青畳/掛札常山
月明の死者を剥ぎたる青畳/杉本雷造
恋猫が過ぎてあをあを青畳/加藤秋邨
寝返りを打つ子五月の青畳/大橋利雄
舟虫や灯のあかあかと青畳/加藤楸邨
俳句例:41句目～
春昼やほのかに匂ふ青畳/五十嵐播水
塞ぎたる炬燵のあとの青畳/香下寿外
投扇のたなごころ置く青畳/大橋敦子
いのち思ひをり新涼の青畳/古賀まり子
かつこうや一炉空しき青畳/大谷碧雲居
ひねもすを雲雀があがり青畳/細川加賀
幸うすき足を伸ばせよ青畳/相原左義長
威勢よく獣医爪切る青だたみ/佐川広治
千両の実をこぼしたる青畳/今井つる女
茶を淹れて別のわれ待つ青畳/一田玄之介
澄む水を敷きつめたるや青畳/佐々木六戈
ほととぎす足袋ぬぎ捨てし青畳/鈴木真砂女
青だたみ蟻の這ひゐる広さかな/小島政二郎
梅咲くや門迹を待つ青畳/一茶/文政五年壬午
青畳音して蠅のとびにけり/一茶/文政五年壬午
